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2011年8月 アーカイブ

2011年8月30日

最近読んだ本『魔女の目覚め』

〈新感覚・ファンタジー・ミステリー・ラブロマンス『魔女の目覚め(上下)』@ほげぴ〉
最近読んだ本について書きます。新感覚・ファンタジー・ミステリー・ラブロマンス(!?)という感じの『魔女の目覚め(上・下)』です。
(相変わらず、長文になりますけどよろしく!)

hyousi.jpg


まず内容をかいつまんで紹介します。(かいつまんでと言っても、なかなか複雑なんですけどね)

世界人口のおよそ 10%が、実は3種類のクリーチャーで構成されている、という設定の作品です。
3種類のクリーチャーというのは、魔女、ヴァンパイア、デーモンです。
これらクリーチャーは、怪奇小説に出てくるモンスターとはかなり違います。遺伝子的に人間と少しだけ違う、亜種のような存在で、見た目は人間とあまり変わりません。特殊な能力や特性を持っている点が異なるだけです。
いずれも種として独立しては存在できず、普通の人類と共存する必要があります。人類と混じりあって生活することで、種として存続できる形になっています。

3種のクリーチャーはそれぞれ全く性質が異なる存在であり、混血もできないため、非常に仲が悪いです。犬猿の関係で混じり合うことがありません。
というか、混じり合うことがそもそも禁止されています。

交流が禁止されている理由は、近づけばどうしても抗争に発展してしまうからです。クリーチャー同士が抗争を起こしてしまうと、人間たちに正体がバレてしまいます。
たとえ抗争にならなくても、種類の異なるクリーチャーが一緒にいるだけで、かれらの異質さが際立ってしまい、人間たちに正体がバレやすくなってしまいます。
クリーチャーは人間たちと対立しては存在し続けられないので、正体がバレないようにするため、互いの交流を「絶対的な掟」として禁止しています。
これがストーリー上重要な設定の一つになっています。

そんな背景で、ある重大な秘密が封印された錬金術の写本「アシュモール782」をめぐって、若い魔女ダイアナと、力のあるヴァンパイア、マシューが出会い、掟を破る禁断の恋に落ちてしまう。
種族間での交わりを禁止する掟。写本の秘密。そしてクリーチャーの生物学的な衰退の問題。
クリーチャーの守旧派と、ダイアナおよびマシューの家族・仲間たちとの間で、激しい戦いが繰り広げられ、戦いの中で二人のロマンスはより激しく燃えあがります。これらが絡み合って、ストーリーが展開していきます。
ラブロマンス物としてかなり濃厚に書かれていますので、そういうジャンルが好きな人も満足する作品だと思います。

現代社会を舞台にしているので、ファンターとは言え、SF的な処理がされています。例えばクリーチャーの存在や能力を、DNA等の科学的な説明を加えることで、臨場感を出そうとしています。
しかし、個人的にはそれは不完全、不十分だと感じました。納得できない部分が随所に見えてしまいます。ハード SFを読み慣れた人間からすれば、そういう科学的な説明は、かえって逆効果に感じると思います。
クリーチャーの能力や特性に関しては、無理に現代科学で説明しようなどとせずに、超科学的現象として扱った方が良かったと思う。
作者の筆力で、読んでいるときは疑問を感じずストーリーに引き込まれるんですが、ちょっと冷静に考えてみると、あちこち矛盾に感じる部分が目についていしまいます。
SFではなくて、ミステリー仕立てのラブロマンスものとして考えた方が良いでしょう。

たしかに面白い作品で、上下巻 1000ページもあっという間に読み終わってしまいました。ただ、いろいろと難点もある作品です。
その中で最大の欠点は、なんとストーリーとして完結していないという点です。「続編につづく」という形で、いいところで終わってしまっています。
上下巻、1000ページも話を書くんだったら、それなりに話をまとめて欲しい。そういうふうにストーリーを構成するべきです。

もしこの作品を読もうと思う人がいましたら、来年に続編が出版されるらしいので、それを待ってからまとめて購入することをお勧めします。

2011年8月26日

盛岡ぶらっとさんぽ 2

なーさんです。

急に涼しくなったり、暑くなったりなんだか季節がよくわからない今日このごろですねー。

upが遅くなりましたが、先週の日曜日にまた中ノ橋かいわいをお散歩してきましたよ。

お昼は東家さん!


まずは東家(本店)さんでランチ!

も、お店の外からダシのい〜香りが。

たまりません。

この日はイベントが各所で行われていたこともあり、観光客と思われる人たちの姿も多く、
お店の出入り口にはわんこ待ちの列が!

わんこも気になるけど、お腹がすきすぎているので今日はお昼ごはんメニューに。

最近さんぽ旅に同行してくれる、ブログプロデューサー(勝手に命名)のねーさんとメニューを
眺め・・・


ガッツリいただくならやっぱり・・・

カツ丼!!

カツ丼です!!


東家さんのカツ丼にはミニそばもついてきます!
ああ・・・このカツ丼さん、そう、

とってもボリューミー!!

育ち盛りの男子中学生も泣いて喜ぶ?サイズなんであります。

たまごもふわっふわ・・・!

カツは玉子でとじてあるのにもかかわらず、外側はカリッと、内側はふんわりジューシー!!

そして、絶妙なあまじょっぱいダシの味・・・!

しばし無言になってほおばる私たち。

おいしいと無言になりますね。

店内にはここを訪れた著名人の色紙がいっぱい。80年代の色紙も。
独特のサインを解読するのもまた楽し。


お腹もいっぱいになったので腹ごなしに歩くことに。

この日は中津川沿いでイベントがあったり、ウィズ盛岡の最後の営業イベントがあったりと、
イベント目白押し。

いろいろ歩き回って、フリマや商品を物色。
(写真撮り忘れました。)

しばらく歩いたらのどが渇いてきたので、肴町の喫茶店「車門」さんへ。

車門さん
蔵づくりの趣のある喫茶店です。


車門さんでアイスコーヒー♪

はあ・・・落ち着く・・・☆

アイスコーヒーで一服です。

車門さんは昔懐かしい、洋風の喫茶店の雰囲気が漂うお店。

お客さんも老若男女、ひとりだったり、家族連れだったり、カップルだったり、仲間同士だったりといろんな層の方が。

入りやすさもいいんですよね。

本を読んだり、談笑したり。思い思いのスタイルで楽しんでるようでした。


その帰り道。

おおきな犬!!


大きな犬に遭遇!

通行人の誰もが振るかえる大きさ!

背の高さは80cmもあろうかと思われる、長身の犬にびっくり。

飼い主の方に聞くと、この犬はアイリッシュ・ウルフ・ハウンドというアイルランドの犬だとか。

大きいので圧倒されてドキドキしましたが、性格はとってもおとなしく人なつっこい!


きみたち大きいね〜
道行くひとたちもわっと集まって、ナデナデ♪

あとで調べたら、昔は狼から家畜を守るために飼われていた犬だそう。

だから「ウルフ」って入ってるんだね。

銀色に輝く毛といい、その堂々とした姿といい、まるでファンタジー映画に出てきそうな犬!

窮地に陥った主人公を助けるストーリーを勝手に想像してしまいました(笑)


こういう出会いも街歩きの楽しみのひとつ。
普段の何気ない出会いも大切にしていきたいですねー。

(なーさん)


2011年8月24日

「雨ですね・・・あっ、はじめましてモリオです」の巻

はじめまして。

チイキーズ新スタッフの「モリオ」です。

20110824_01.jpgよろしくお願いします。

それにしても、最近「」模様ですね。

今日も雨です。

朝からずっと雨です。

真夏の8月なのに雨です。

「洗濯物は乾かない・・・」

 「傘をささなきゃ・・・」

  「イッチョウラが濡れてしまった・・・」

   「出かけたくないなー・・・」

雨の日はなんとなく落ち込んでしまいますよね。

でも考えようです!

雨でも楽しいこともあるんですよ。

例えば、

カップルなら相合傘でイチャイチャできる絶好のタイミングだとか、

水道代節約して洗車できるゼーっとか、

なにより、お米や野菜など手がけている農家の方々には恵みの雨ですよね。

とは言っても、やっぱり雨降りは気持ちが沈みがち。

そんな中、ちまたには雨の日が楽しくなるアイテムがあるようです。


「雨に濡れると模様が浮き出る傘」

いや〜ナイスアイディアですよ、コレ。

自分の好きな模様も書けるなら、より雨の日が楽しくなりそうですね。


「それ長靴なんだ?おしゃれだね。その名もレインブーツ」

ホント、ブーツにしか見えません。

「雨の日は濡れたくない、でもオシャレしたい!」

という女性の心理を突いた商品ですね。

最近は靴屋さんに行けば、割とスペースを設けて陳列してたりしますね。

そういえば、クツなどに水が入ってしまうことを「キャッポ」と言います。(方言かな?)

歩くたびに「キャッポキャッポ」と言うからです。(多分)

ちなみにワタクシは盛岡の大館町というところで幼少を過ごしました。

地域で呼び方が違うのかな?

うん、多分呼び方違ってそうですね。

みなさんのトコロでは何て言うのでしょうか?

子供の頃は雨が楽しかったなー。

雨具である長靴にわざわざ水を入れて「キャッポごっこ」をしていた自分を思い出すモリオさんなのでした。

それでは今日はこれにて。

以後お見知りおきを〜。
20110824_03.jpg
(モリオさん)

【お詫び】新規メンバー登録時のエラーについて

 

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2011年8月23日

最近読んだ本『影の棲む城』

〈SF3大賞を受賞『影の棲む城』@ほげぴ〉
ちょっと前に読了した小説を紹介します。前回紹介した「チャリオンの影」の続編となる「影の棲む城(上・下)」です。記事を書くのが遅くなってしまいました。
中世ヨーロッパを思わせる異世界を舞台にした、ロイス・マクマスター・ビジョルドのファンタジー作品、「五神教シリーズ」の第二弾になります。

「影の棲む城」は、前作「チャリオンの影」の時代から3年後のお話で、話の流れが続いています。読む場合は必ず「チャリオンの影」を読んでからにしましょう。そうしないと、話の流れが分からないです。

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「チャリオンの影」に出ていた登場人物の多くが共通して出てきます。ただし、前作で中心的な役割を果たした人たちは、今回は一切ストーリーに絡みません。
ですから前作を読んで、登場人物に思い入れを持って「続編を読みたい」と今作を手に取ると、肩すかしを食らいます。ストーリはつながっていますが、作品としては別だと思って読んだ方が良いでしょう。
「影の棲む城」は、ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞という SF大賞3つを受賞した傑作です。ただ、前作の主要人物たちが活躍しないので、そこに物足りなさを感じる人が多いかもしれません。

前作の主人公はくたびれているとは言え、三十代半ばの男性でした。男性読者にとってはすんなりと感情移入でき、とても楽しめる作品になっています。
今回は、四十代前半の中年女性(イスタ)が主人公です。なんだかロマンスも期待できそうにない配役ですよね。「影の棲む城」は間違いなく傑作ですが、男性読者の場合は前作「チャリオンの影」の方が面白いと感じるかもしれません。
逆に、女性読者だと今作の方が面白く感じるはずです。

「五神教シリーズ」の世界観については前回のブログでちょっと説明をしました。
五神の神々と物質世界は人間(の魂)を介して繋がり、また相互作用をしています。神々は人間の魂を介して物質世界に影響力を行使します。

前作では、昔に行われた奇跡(呪い)の儀式が予期せぬ結果を残して、この世に災厄(呪い)として残ってしまったことが発端になっていました。前作の主人公カザリルは、神の導きにしたがって最終的に災厄を取り除く事に成功しました。

今作は、前作にも少し登場した、中年皇族女性のイスタが主人公です。イスタの娘のイセーレは、前作で国主になっていますから、イスタは国太后になります。
前作では、「気がふれた中年女性」のように描かれていたイスタですから、とても主人公に向いているとは思えません。予想外の起用のように感じられるかもしれませんが、それこそがこの作品の肝だったのです。

イスタを主人公にした作品が、なぜ作られたのか?

前作では、イスタの身の上の問題が解決されていなかったからです。イスタは「神によって不幸にされた人物」という状態のままで終わっていました。五神教シリーズとしては、それは解決されなければいけなかったのです。それがこの作品の目的だったと思います。

五神教シリーズは、五神の神々とこの世、人間たちとの関わり合いを扱った作品です。
神々が物質世界に影響を与える方法は、基本的に人間を介した奇跡を行使する必要があります。そのように神に選ばれた人間は、「聖人」と呼ばれ、特殊な能力を行使します。

前作で語られていることですが、イスタはイセーレを身ごもったときに神と会い、聖人になりました。
しかし、そこで与えられたミッションを果たすことができませんでした。奇跡の失敗は不幸な事件を引き起こします。若かったイスタは事態を理解することも収集することもできず、周りにも理解できる人間がいなかったため、事実は誰にも語られることがないまま封印されました。
その結果、周りからは「抱えきれない不幸のために気がふれてしまった女性」と見なされ、呪いの影響もあって不幸のどん底にありました。神から果たしようもない過重なミッションを与えられ、そのせいで人生の半分を不幸に塗りつぶされてしまっていたわけです。
カザリルの活躍で呪いは取り除かれましたが、それまでに受けた不幸の数々は清算されたわけではありません。

イスタは「気のふれた人物」と見なされているので、保護監察の下での生活を余儀なくされています。
今作でイスタは国太后になっているわけですが、これは状況をむしろ悪化させました。それはそうです。頭のおかしな国太后が権力を使って好き勝手したら周りは大迷惑ですし、万一事故に巻き込まれたら、保護責任者が処罰されます。ですから、ますますがんじがらめの保護監察下に置かれているわけです。

そこでイスタは一計を案じ、「巡礼の旅」と称した息抜きの旅行に出かけることに成功します。そしてその旅の途中で「魔」が絡んだ陰謀に巻き込まれていき、その解決のために冒険をすることになるというのが、「影の棲む城」のストーリーです。

前作ではファンタジー物と言いながら、「魔法」が出てきませんでした。しかし今作では「魔法」が重要な要素になっています。
ネタばれになりますが、今作には「邪悪な魔法使い」というのが出てきます。単純に言えば、それをやっつけてハッピーエンドという形です。実にファンタジー作品っぽいです。とは言え、ビジョルドさんの作品ですから、そんな単純な話にはなりません。

神々は、イスタの身の上についてはどうも罪悪感を覚えていたようです。そのことから、名誉挽回と同時に、人生をやり直す機会(使命)を新たに与えることにしたようです。
イスタが遭遇する冒険の数々と果たす役割は、そういう意味合いがありました。前作に続く作品として、イスタを主人公にした話を作り上げる必要がどうしてもあったわけです。

しかしイスタからすると、前回、神から過重な使命を与えられたことが不幸の始まりでした。だからイスタは神にたいして信仰心など持っていません。被害者なわけですからむしろ憎んですらいます。神々の思惑通りに動くなど、まっぴらごめんなわけで、好き勝手に行動をします。それがストーリー展開を面白くしているのです。

前作では、神々はほとんど姿を現しませんでした。ところが今作では、何度も擬人化した姿をイスタの前に見せます。
前作のカザリルに対しては直接姿を見せなかったのに、イスタの前には度々姿を現し、言葉を交わします。神々にとってイスタは、それだけ特別な存在ということなのです。特に「魔」を管理支配する役割を持っている庶子神にとっては、そういうイスタのメンタリティが重要な意味を持っているようなのです。(庶子神は、他の神々とは違って「半神半魔」という特別な存在になっている)

イスタは苦労の末にミッションを完遂し、過去の不幸な事件は清算されます。さらに庶子神から聖人としての新しい役割を得ると同時に、魅力的な恋人も得てハッピーエンドという結末でした。
やはり「影の棲む城」は、「チャリオンの影」の後にどうしても語られなければいけない話だったのです。
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