〈第二部開始です。彷徨える艦隊7巻目!@ほげぴ〉最近読了した小説を紹介します。
(最後に少しネタバレがあるので注意してください)
ジャック・キャンベル「彷徨(さまよ)える艦隊」シリーズの最新刊・7巻目です。
今作からいよいよ第二部のスタートになります。

「彷徨える艦隊」シリーズは大規模艦隊戦を売り物にする、スペースオペラです。
その中に、艦隊内および社会、政治機構との様々な軋轢や陰謀が渦巻きます。
第一部では主人公の働きによって、アライアンスとシンディックとの、人類同士の100年を超える戦争は終結しました。
これで「平和になって終わり」と言うほど世の中単純じゃありません。
まぁ、そうですよねぇ。
戦争という行為も政治的行動の1つです。
政治単位(国家)の衝突があって行われていた暴力的な政治行動。
大きな武力行使はとりあえず収束したとしても、さまざまな集団の間にある多数の利害衝突自体は、全く解消されていません。
ですから、大規模な武力行使が終わった後に、ざまざまな衝突が顕在化していききます。
衝突がエスカレートして行けば、再び武力による抗争に発展するでしょう。
アライアンスにしろシンディックにしろ、お互いが強力な脅威になっていました。
外に巨大な敵が存在していたからこそ、政治が安定していた面があります。
アライアンスもシンディックも、政治機構は腐敗をしていました。
それでも戦争推遂行のためには、「やむを得ない」と国民は我慢させられてきたわけです。
しかしその脅威が取り払われたために、政情不安や陰謀へと進んでいきます。
シンディックは、戦争遂行のために独裁体制が取られてきました。
大きな抑圧や規制、富の偏在が公然と行われていました。
ですから、戦争が終結したとたんに、独裁政権の権威は失われ、空中分解が始まります。
これが内戦状態へと発展して行く様相を見せ始めます。
アライアンスでは、政治機構と強力になりすぎた軍部の間で、緊張が高まって行きます。
また、戦争で得られていた権益を守るために、組織や権力者が暗躍を始めます。
人類は 100年を超える戦争状態の中で、平和的な共生社会を作る能力を失ってしまったのでしょうか。
多くの人間や集団が、自分たちの権益を最大化するために、それぞれの思惑で、全体を望む方向に進めようと、画策し始めます。
事態を良い方向に導けるのは、主人公ブラックジャック・ギアリーしかいないのでしょうか!
(-□-;)
その構図は、まだ第二部が始まったばかりなので、見えてきません。
とても危険な、きな臭い感じがすることだけは確かです。
そのような状況で主人公に与えられた新たな任務は、正体不明の敵として扱われてきた異星人への対処です。
まずは異星人の実体を掴まないといけない。当然です。
「正体不明」のままでは、どう対応して良いのかもわかりませんから。
ストーリーも進まないしね。(;^^A
艦隊を引き連れて異星人の領域内に深く入り込み、できるだけ多くの情報を持ち帰ること。
可能であれば異星人とコンタクトをして、平和的な関係を築くこと。
それが主な任務です。
もちろんそんなに単純にはいきません。
アライアンス内の権力者や組織、集団による陰謀が複雑に織り込まれていて、まったく思い通りに進みません。
なんだか失敗を望んでいる人間や集団もいるようなのです。
前巻までの第一部では、主人公はとにかく軍事的な実力を発揮して、艦隊を本拠地に連れ帰るだけで良かった。
状況は絶望的に厳しかったのですが、やることは単純でした。
しかし第二部では、それにプラスして政治的、社会的な問題をも解決しなければならないようです。
多くの陰謀の糸を解きほぐして、それに対処しないと、足元をすくわれます。
異星人の正体も考え方もまったく不明。アライアンス内部の陰謀も全く不明。
内部の陰謀は武力対決できない分、むしろ対処が難しくて危険な感じです。
まさに内憂外患。( xДx)
そのような複雑な状況の描写もあり、また第二部が始まったばかりということで、展開はスピーディーとは言えません。
前半部分はけっこうもたついた印象でかったるかったです。
しかし、異星人との衝突を繰り返していくうちに、徐々に異星人の性質や状況が明らかになっていきます。
見えて来た異星人の性質は、今までの SFにないタイプですね。
ちょっと強引ですが、なるほどな、と感じました。
そして最後の部分では、(ネタバレ!?)予想もしていなかった戦闘に突入します。
なんだこの異常に強力な敵は!?
咄嗟の機転で壊滅のピンチは切り抜けますが、絶体絶命の状況は変わらず。
どうするんだ!ブラックジャックギアリー。
ヾ(;`Д´)ノ
と、そこで 7巻目が終了します。
⊂⌒~⊃。Д。)⊃
ムムム。かなり悶々としております。
早く 8巻目出してくれー!
o(>< )o o( ><)o O( > <)O